「さっきリンゴ、かわいかったと思うけどなー」
先ほどの雑貨屋さんを出て次のお店を探しながら歩いていると、片岡くんがふとそんなことを言った。
さっきのリンゴって…私に似てるってバカにしていたやつのことか。
「まだ言って、」
「だってリンゴって、ほんとケートちゃんそっくりだよ」
私の言葉にかぶせて言われたそれに「はあ?」と首をかしげる。
リンゴに似てるって何。
ぜったい悪口じゃんか。
「照れると真っ赤になるから、そっくりっしょ」
「…は」
「動揺してる?前よりだいぶ血が流れてきたんじゃない?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…