「八樹」
「んー…」
「せっかく来てくれたけど、今日の仕事終わり」
日野くんが抑揚のない声で言った。
片岡くんは「えー、なんかごめん」と、あんまり反省していなさそうに謝る。
片岡くんがいなくても成り立つなら、仕事をやらない彼のような人が生徒会メンバーである必要ってあるんだろうか。
顔目当ての女の子たちを入れた方が仕事ははかどるんじゃないのかな、とそんなことすら思える。
片岡くんはもともと頭も運動神経も良いと聞くし、先生の評価が欲しいなら、生徒会以外の場所でもいくらでももらえるような気がする。
…なにより顔が良いし。
隣に座る彼を見て ふと思う。
片岡くんは、どうして生徒会に入ったんだろう。
「ケートちゃん」
「っ、!」
「余計なこと考えんなよー」



