「うわ、そういう意味じゃなくて、なんて言うか2つ名?みたいなやつで"麗姫"って聞き覚えない?」
麗姫って、確か。
「うちの学校の誰かのあだ名じゃないの?」
「そーそー!それが一ノ瀬さんのあだ名って言うこと。意味はね〜、確か美しくも凛々しいで一ノ瀬さんの名前を使って麗姫って呼ばれてるみたいだよ。」
「れい、ひめ。」
何そのあだ名。
私に姫なんて似合うわけないじゃない。
誰よ。そんな場違いなあだ名をつけたやつ。
でも、それを星川くんに言ってもどうしょうもない。
「へぇー。そうだったの」
私は落ち着いているような声で返事をした。
正直内心はムカムカが半端ない。
どうせ、私の顔を見てそれでつけたあだ名でしょ。
私は、両親のくれた名前は好きだったがこのら自分の顔が大嫌いだ。

