テテュスの箱舟

「─なるほど。それは確かに不味いですね。」

レッドのここ数日の睡眠不足を伝えるとカートは顎に手を当て頭を捻る

「レッドさん、私が居るとどうしても気を使ってベッドで寝てくれないのです」

「レッドの気持ちとしては恋人ではない年頃の異性と同じ床に就く、というのは憚られるんでしょうね。」

とはいえ、レッドの恋人という暗黙の認識がある手前、今更違う部屋で寝るという所まではお互い踏み切れないでいた

「どうしましょう。」

「少し手を打ってみますか。」

そういうとカートは薬棚から何やら瓶を取り出す

中に入っているのはなにかしら?
乾燥させた植物…白い花のようだ

「これは…カモミールかしら?」

「ご存知かもしれませんが、カモミールには安眠効果があるんです。」

本当ははちみつや砂糖なんかがあれば良いのですが、とカートは言う