それを見てまたため息を零す。 この光景を見るの今日で何回目だろう。 なんでみんな一条の所に集まるの? 一条のためにいつもよりメイクばっちりでさ。 モヤモヤと妬いてしまう私もどうかしている。 「千結には一条さんしかいないと思う」 でも……と七海が続けて言う。 「一条さんのことで傷ついて泣くなら、花岡くんでもいいんじゃない?」 ……なんで藍くん? 千結の泣いてるところなんて見たくないよ、と七海が微笑んだ。