そう言うと藍くんは悔しそうに自分の席に向かった。 一条はなかなか教卓に戻ろうとしない。 「……一条?」 「…千結様と学校でも一緒に過ごせるのは楽しみで仕方ありませんでしたけど……」 すると、一条は少し拗ねてるのか、むぅっと唇を尖らせた。 ……え?何に拗ねてるの? 「やはり千結様はモテますね。私の予想通りです。」 ……っ これ、嫉妬として受け取っていいの? みんなが見てるというのに一条は私を見つめ 「千結様は誰にも渡しませんからね」 と余裕そうにニヤッと笑った。