なんか私が馬鹿みたいじゃん。


意識しすぎてこれからやっていけるかわかんない。

顔の熱が冷めるようにパタパタと手で仰いだ。





いつものように玄関で靴を履き替えると



「……では、また後で」


「……え?」



また後で、と意味のわからない言葉を言う一条。

"また"?




「ふふ、では、行ってらっしゃいませ」


「…?」



全く意味を理解できないまま家を出た。