意地悪執事はお嬢様を独占したい






ふわっと大好きな人の香りが鼻をくすぐった。


薄らと目を開け、後ろに振り向くと




「……っ一条…!」




倒れそうな私を支えているのは一条だった。

なんで一条がここに……。



「千結様!!大丈夫ですか!?」




焦ったような表情の一条。
少し汗をかいていて息を切らしている。



「…あ、ありがとう……っ」