「ここの湖、綺麗」 あまり濁っていない水を立ち止まって眺める。 ……その時だった。 後ろから、あははっと子供の声が近づいてきている。 鬼ごっこかな?なんて呑気に子供の方を振り返らずにいたら ──────ドン! と後ろから何かにぶつかった。 それと同時に視界が湖の方に傾く。 「っへ?…きゃあ!!」 湖ギリギリのところに立っていた私はバランスを崩した。