意地悪執事はお嬢様を独占したい







「…行ってらっしゃいませ」



連れて行ってもらえないのが不満なのか唇を尖らせている。



「…また今度行こうって」



私が素直な気持ち伝えられたら……ね。

一条の隣なんて彼女でもないのに恐れ多いです……。



「気をつけてくださいね」

「はいはい」



絶対わかってない…とブツブツ言い出した一条に気付かないふりをして家を出た。