「私も暇だったので千結様のお部屋に行こうとしたらいなくて」 ……女子の部屋に軽く入ろうとしないでよ。 「……別にいいけど」 一条可哀想だから、と付け足すとくくっと笑う一条。 「千結様のツンツンは可愛いですね」 「……っ何回も可愛いなんて言わなくていい」 ぷいっと顔を逸らす。 「そういうところも可愛いんですよ」 「〜〜っ!あーもう!わかったから!」 そこから私は可愛いだのなんだのの話に付き合わされた。 恥ずかしかったけど、それのお陰で学校での小さな嫉妬が晴れた。