意地悪執事はお嬢様を独占したい







ピアノを開けると、



うわ、久しぶりだな。


無駄にデカいピアノを見て、ふふっと笑う。




昔、いつもピアノ弾いてたなぁ。おばあちゃんに教えてもらったっけ。




指をピアノに置き、弾き始める。



〜♪〜♪



1曲引き終えると同時に部屋の隅からパチパチパチと拍手が聞こえた。




バッとその人を見るとまたしても




「……いつからいたの、一条」



ピアノに気を取られてた。恥ずかしい。