意地悪執事はお嬢様を独占したい







「抱きつかない!ほら、行くよ」


そう言って歩き出すと、私の隣に走ってくる朔夜。
近くまで来ると私の手をさりげなく繋いだーー。




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家につき、部屋で2人になる。
今日の出来事とかたわいもない話をする。


「今日小テストあったのに忘れてて危なかったよ」

「え、千結、それ昨日言ってた気がするんだけど」

「忘れてたの!藍くんが教えてくれたからよかったけど……」

「……ふーん」


……朔夜?
なんか、変なこと言ったっけ?少し不機嫌……。