「……誰?」




落ちついたような透き通った声が響きわたる。



「そうだ、名前聞いてなかったわね」


「……一条朔夜です」



千結様は13歳なのに大人っぽくて上品な雰囲気だった。


親がいないことを伝えるとお父様の提案で、「ここの執事をしないか。」と言われた。


俺は栗栖家の執事としてここに住ませてもらった。