なん、で…一条が来たの?
私を探しに来たの?なんで?

そんな疑問が頭の中でグルグル回っていた。



「昨日桃井といたじゃん!!桃井と2人で出かけるなんて聞いてないし、桃井が好きならそんな事言わないでよ……っ!!」



止まらない。責めたくないのに、言いたくないのに気づいたらそう泣き叫んでいた。

そして、


「……え、」


静かになった二人の間に一条の戸惑った声が私の耳に届いた。
……やっぱり。


「好きとかそんな思ってもないこと言われても嬉しくない……っ!!」

「え、ちょ、」

「もう私の気持ちをかき乱さないで……っ、」

「まって、千結様、」