意地悪執事はお嬢様を独占したい







そこまで言うと男ふたりは顔を真っ青にして、


「「すみませんでしたぁぁ!」」


そそくさと走って去っていった。

男たちがいなくなったと思うと、千結様が口を開いた。


「……優しく、しないでよ……」


俺の目を見ずに泣きながら言う千結様に少し首を傾げる。



「……なんでですか?
好きな子に優しくするのは当たり前でしょう」



そう言うと、いつものように顔を赤くする反応を見せてくれると思いきや、傷ついた顔をする千結様。

……っえ、