意地悪執事はお嬢様を独占したい







自分の部屋に急いで入ってベッドの近くまで歩く。
買い物袋はシェフに預けてきた。

目が赤かったからシェフは戸惑っていた。


ベッドのところで崩れ落ちた。

……いつの間に、こんなに好きになってたんだろう。
失恋って辛い……。藍くんもみんなこんなに辛かったのかな?

幸せになれって言われたのに。すぐ泣いちゃう私って弱いな……。

ははっと乾いた笑みを浮かべる。


会いたくない。今は誰にも。

ベッドの中に潜り込み頭まで布団を被る。