藍くんにそう言われ手を差し出された。 ……そんなの。 「…はい!」 友達に決まってるじゃん。 藍くんの手を握り返して2人で微笑みあった。 ――――――――――――― ―――――――― 「千結様、今日帰りはどうしたのですか?」 学校から帰っている車の中で一条がそう私に聞いた。 「……なんも、」 「ない、なんてことはありませんよね?」 「……まあそうだね」 これってなんて答えるべきなんだろう。 あまり言わない方がいいのかもしれないよね。