意地悪執事はお嬢様を独占したい






それからパーティーに戻る。
そこであることに気づいた。なんかザワザワしてる。いい雰囲気じゃない。

ゾワッと嫌な予感がした。
周りを見渡すと一箇所に人が集まっていた。


一条と顔を見合わせその場所に近づいた。
その場面を見ると、なにやら揉めている様子だった。
目を見開いた。だって、お母さんと女の人だったから。


「偉そうにしないでよ!その堂々としてる感じが嫌いなのよ!」


そう女のお偉いさんがお母さんに向けて言った。
お母さんは困ったように、


「そんなこと言われても困ります……!」