意地悪執事はお嬢様を独占したい






恥ずかしすぎて焦っていると、後ろからガシッと腕を掴まれた。
振り返ろうとするより先に腕を引っ張られ人気の少ない場所に連れていかれる。

……一条?
パッと手を離されたかと思うとその手が伸びてきてあっという間に私は一条の胸の中にいた。


「……っ、一条?」

「そういうのはズルいです……っ」

「へ?」

「ほんと、可愛すぎて無理」


……っ、。
ドキドキと一気に加速する鼓動。かぁぁぁっと顔に熱が集中する。