「……!?!?」


一条が私の目を塞いだのだろう。
……前が見えない……っ。


「さあ、皆様食べましょう?お腹空いたでしょう」



と一条の穏やかな声が横から聞こえる。
今、みんながどんな顔してるのかはわからないが、一条がそう言ったのでみんなそれについては触れないでくれた。

……誤魔化してくれたんだ。


一条が手を離して私の視界は明るくなる。
一条に振り返り、


「ありがとう!」


と笑顔を浮かべてそう言った。


……それに一条は顔を赤くしたのは言うまでもない。