「はぁ。ほんと置いてくよ」
「「……すみません」」
……なんて単純なの。
班のみんなで話し合った行きたいところをこれから回るのにほんとにこれで大丈夫だろうか……。
ま、その前に、みーちゃんと天音くんの仲を深めさせたいんだけど。
みーちゃんに近づきコソッと耳打ちする。
「みーちゃん、天音くんの隣歩きなよ」
「……え!?」
「大丈夫!自然に天音くんのところ行けばいいから!」
翔馬くんと七海が今喋ってて、一条と藍くんの相手を私がしてるから天音くんは今フリー!
トンっ!と背中を押して頑張れ!とみーちゃんに言うと、覚悟を決めたように頷いて天音くんに近づいていった。