「…っ、いい、よ」


そう言うと一条はパァァっと顔を輝かせて、私の腕を離した。
その間に足音が大きくなる。


「じゃあね!また明日」

「デート、楽しみにしてますね?デート」


デート、2回言ったよね?
ニヤッと笑いながらデートを強調する一条に顔が熱くなる私はなんて単純なの。

おやすみなさい、と一条がいい、急いで部屋に戻った。



…デート。約束しちゃったよ……っ。

2日後楽しみだな、と思いながら口元が緩みっぱなしの私であった。