ガサガサガサガサ 「……え?」 なに?今の音? 誰かいるの?え?なに?イノシシとか? ガサガサ え、まって音が近づいてきてるよ? やばくない?え、嘘。なに、ほんと。 ハンカチを握る力を強め、木にもう少しだけ体を寄せた。 タッタッ、ガサガサ!! 「千結様!!!」 ……へ? 足音が聞こえ、目をぎゅっとつぶると目の前から声が。 恐る恐る目を開けると、 「…っ、い、一条!!」 汗で髪の毛が張り付いている一条だった。走ったのか呼吸も乱れている。