意地悪執事はお嬢様を独占したい





ハンカチがあった場所は崖のスレスレら辺の木に引っかかっていた。

……届くかな。
腕を伸ばしたけど届かない。
近くに落ちていた長めの棒を手に取り、木に捕まってハンカチに手を伸ばす。

ハンカチに棒が届いた……!その時だった。


ズルっ。


「……っ!?きゃぁ!」


足がずるりと滑り反射的に木から手を離してしまった。

ハンカチと一緒に崖の下に落ちる。

……いった。
倒れた姿勢を変え、上を見上げるとやっぱり高い。
足をくじいたみたいでズキズキ痛む。

……ハンカチは手に入ったけど、自分が落ちるなんて。
この足じゃ登れないよ。


「…どうしよう」