意地悪執事はお嬢様を独占したい






しばらく登っていた時。


「……あれ?」


ポケットの中に手を突っ込む。

……ない、ない、ない。


「千結どうした?」

「……ハンカチがない」


嘘、どこで落としたの!?
ハンカチごときでなんでこんなに必死になってるかって思うんだけど、でもあのハンカチは…!

一条が私にくれたハンカチ!
お花模様のピンク色のハンカチ。あれすっごく気に入ってたのに。


「…ごめん、私戻って探してくる!」

「え!?俺も行くよ!」

「大丈夫だから!」


藍くんも来てくれるって言ってくれたけどやっぱり申し訳ない。

私は来た道を下り、ハンカチを探し始めた。