意地悪執事はお嬢様を独占したい





「今からこの山を登るぞー。」


と体育の先生が歩き始め、皆がそれについていく。

ここの山、そこまで急ってわけじゃないんだな。木を見上げながら歩く。
上を見て歩いていたから、ずるっと足が滑った。


「千結ちゃん!」


それを藍くんが後ろから支えてくれた。
……て、今滑ったとこ、すっごく急なんですけど。
軽めの崖っていうか。すぐに下が見えるから大した怪我はしないだろうけど登るのも難しい。
……これ、藍くんが支えてくれなかったらどうなっていたことか。


よそ見しない!
そう心がけて上を登り始めた。