「千結様、酔い止め飲みますか?」 「……ある、の?」 私用意してないのに……と思い一条を見ると、心配そうにニコッと微笑んで、 「千結様が酔ってしまった時のために持ってきてるんです。千結様は昔から車酔いしますから」 そう言いながら酔い止めを取り出す一条が神様に見えた。 「ありがと……」 と言い、水を取りだし酔い止めを飲む。 「少し寝たら治まると思いますよ。」 そう言い、一条の持っていた上着を私にかけてくれた。