意地悪執事はお嬢様を独占したい





後ろから声がかかり振り向くと、班のメンバーが全員揃っていた。
一条と藍くんはやっぱり争っているけどそれを無視していると、バスがやってきた。


「はーい、じゃあ席順で乗ってってー」


と一条が声をかけ、みんなバスに乗り込む。
私は七海と隣なので、たくさん話すために話題とかお菓子とか持ってきた……んだけど。



しばらくバスに乗っていると、だんだん気分悪くなってきた。
うぅ……と俯く。


「千結大丈夫?酔ったんじゃない?」

「…これは想定外だよ。…うぅ。」


気持ち悪い。
この日に限って酔い止めを飲んでこなかったからだ。