こんなに笑ったのいつぶりかってぐらいツボにハマった。


「千結様が本気で笑った顔、本当に好きです」

「そりゃどうも」


ハンカチで口を拭きながら答える。
しばらくすると、部屋に他の執事が入ってきて食事が出来たと言われた。2人で部屋を出ようとドアに向かうと、一条が私の腕を掴んだ。

え、なに?と思い振り向くと、思っていたより顔が近い一条が。

すると、耳に顔を近づけ


「千結様は俺のだから」

と言い、私の腕を離し先にスタスタと歩き始める一条。

私は耳に手を置き、

「ば、バカぁ……っ」

とヘナヘナとその場にしゃがみ込んだ。