意地悪執事はお嬢様を独占したい





「私のこと好きですか?」


……うん。
この展開は予想してなかった。


「…っ、さあ?どうだろう」


上手くはぐらかして、一条の腕からするりと抜け鞄を椅子に置いた。
一条に背を向けながらもどんどん顔が熱くなる。

……っ、そりゃそうなるよね。
あんなこと言ったんだもん。そりゃ、好きって感じダダ漏れだよね。
……あ〜、やってしまった。恥ずかしい。


「千結様は私のですか?」

「……」

「私は千結様のですよ。」

「……」

「千結様は絶対私がさらいます」

「……最後おかしいよ」