意地悪執事はお嬢様を独占したい






はぁ〜とため息をついて、一条の腕をほどき一条に向きを変える。


「……別に、心配しなくても一条に夢中だけど」


一条の両頬に手を添え、顔に熱が集中しながらも、目を見て言った。最後に少しニヤッと口角を上げた。
……意地悪な私でもいいかなって。

すると、一条は私の行動が予想外すぎたのか放心状態に。みるみるうちに顔が赤くなる一条。


「……っ、千結様」

「なーに?」

「…っ、千結様のそのキャラも推します!!」

「は?……うわっ」


推しますとか変なこと言ったかと思うと一条が私に飛びついてきた。


「千結様は私に夢中なんですよね?」

「……」