意地悪執事はお嬢様を独占したい






でもだって、今日藍くんいつもより距離近かったし。意識なんてそりゃするの当たり前っていうか……。
と心の中で言い訳する。いや、なんで言い訳してるの!?べ、別に誤解解きたいわけじゃないのに……。

訳の分からない言い訳を脳内会議でしていると、


「千結様は俺のなのに」

「…っ、へ」

「千結様、俺にもっと夢中になって」

「ちょ、一条?」


何言ってるの?
しかも、俺になってるし。


「千結様がこのまま花岡様好きになられちゃ困る」

「え、いや、それは」


絶対ない。
確かに藍くん意識したけども。それ以上に一条意識してるから。

まあ、当然そんな私の気持ちを知らない一条はさっきからずっと弱音ばっかり。というか独占欲丸出し。