「……修学旅行に山登りなんてあるの?」 私がそう呟くと、藍くんは笑って「確かにね、それ林間学校だよね」と言った。 一日目から山登りとか最悪だよ……。 「あ、班行動の時間長いね!!やったぁ!」 「ふふっ、そうだね。」 いつの間にかいつものように藍くんと目を合わせて話せていた。 話し合いというか資料を見るだけだけどそれだけで1時間半もたっていた。 「そろそろ帰ろうか」 「そうだねっ。結構時間かかったね」 資料をバッグにしまい、席を立った時。 ガラッと教室のドアが開いた。