意地悪執事はお嬢様を独占したい





そのまま2人で学校を出て、家までの道を歩く。


「……一条と藍くん仲悪いなって思ってたんだけどさ、今日その理由知ったんだよね」

「……、え」


前を見て呟くと、一条は目を見開き私を見つめた。

「それって……」

「うん。言われたよ。好きだって。」

一条の顔が曇った。


「……花岡様のこと好き、ですか?」

眉を下げて私にそう聞いてくる一条。


「友達、としか思ったことなかったから。びっくりだったよ」

ふっ、と微笑むと一条はホッと胸を撫で下ろした。