意地悪執事はお嬢様を独占したい





そう言ってひらひらと手を振り教室を出ていった藍くん。私はその事実を知り驚かずにはいられなかった。

……う、うそ。
なんで藍くんは私を……?一目惚れって…。

しばらく固まったまま動けなかった。



―――――――

―――


「一条、帰ろ」

教室に戻ると一条が……え。
私の席で……寝てるの?突っ伏してる。


「いーちーじょーうー」

寝てるのかと思い一条の肩に手を伸ばすと、パシッと掴まれる。

……えっ!?

一条に引っ張られたかと思うと目の前に一条の顔が。
…ち、近い……っ!!

一条はニヤリと意地悪な顔をして、