意地悪執事はお嬢様を独占したい





はっと我に返る。

わ、私何言って……っ!!
かぁぁっと顔が熱くなり俯いた。

ばっと一条から離れ布団に潜り込む。


「…い、今のなし!忘れて!!」


あーもう!ほんと、何言ってるんだろう。
今すぐ頭を抱えたいぐらいだ。


「……千結様」


と一条の声が布団越しに降ってくる。ビクッと肩が跳ね上がった。


「…っ、な、なに!?」

布団をぎゅっと握りしめ弱々しくそう言うと、布団を握ってる私の手に上から手を重ねてきた一条。