意地悪執事はお嬢様を独占したい





そっちに視線を移すと、水と冷えピタを持っている一条がいた。一条は私に視線を移すと目を丸くした。


「千結様、大丈夫ですか?」


私のところに駆け寄ってきて心配そうな目をしている一条。


「……大丈夫」

まだ、ぼーっとしてはいるが倒れる前よりかは全然マシだ。
私がベッドで座っていたので一条は


「寝ててください」

と私の肩を軽く押して寝っ転がせた。
そして、頭のタオルを取り変わりに冷えピタを貼る。