多目的室に向かい、ドアを開ける。

……これはここでっと。
ドサッとワークを置き、ため息をついてから教室から出る。


……気持ち悪い。
熱が上がってきてるのか息が少し荒くあつくなっていた。壁に手をつきながら歩く。


「…けほっ」


あー、うん。本格的にやばい。教室に戻れるかわからないぐらいフラフラの足取りで歩く。

その瞬間。


グラッ


目の前の景色がぐにゃっと歪んだ。いつの間にかさっきまで壁に手をついていた感触がない。


「…っ、千結様!!!」