意地悪執事はお嬢様を独占したい





「…これ以上好きにさせてどうするのですか?」

「…っ、へ」


目を見開く千結様。
それを聞いていた周りの女子は黄色い声を上げる。

こんな可愛い千結様を他の人にこれ以上晒したくなかった俺は千結様の腕を掴む。


「…えっ!?」


そのまま迎えの車へと走り出した。


車に千結様を乗せ、運転手は「おかえりなさいませお嬢様」と千結様に一礼をし車を出した。


「急に走らないでよ、疲れた」

と全然疲れてなさそうな千結様がわざとらしく言った。


「これ以上可愛い千結様を他の人に見られたくなかったもので、つい」