裏切り姫と恋の病






「……言っていることの意味が……分からないんだけど」


「言った通りだ。
 お前も一緒に来るか?
 つか来いよ」


不良という生き物は、どうやら私とは別世界に生きているらしい。


普通、名前も素性も分からない相手に
どうして一緒に来いなんて簡単に言えるんだろう。



「……なにをたくらんでるの」


「別に……路地裏で過ごす女の姿なんか見たくないだけだ」


「嘘つき……、ほんとは変な店に売り付けようとしてるんじゃないの」


「はあ?そんな鶏ガラみたいな体でよく言えるな。
 つか、」


次の言葉を言わずに、男はバイクの集団がいる方へ目を向ける。



「こっちも暇じゃないんだ。
 疑ってるなら別に来なくてもいい。」


「……」


「じゃあな」