裏切り姫と恋の病

 




親友がいて、好きな人がいて。


私の人生は今、色づいてる。


真っ白だったの。


一人寂しく、生きていくもんだと思っていたから。


隣に誰かがいてくれるってだけで……こんなにも暖かい。




その後、四季のメンバーに花音を紹介して。

辺りが暗くなってきたことを察した唯が。


「花音……だっけ?
 あまり遅くなると、親とか心配するだろうから、送る。」


倉庫にいる皆でトランプをしている最中。


ちょうど私がババを引いた時に、その声は頭上から聞こえてきた。


「えっ、悪いですよ。
 歩いて帰るので大丈夫です」


花音が慌てて横に手を振りながら遠慮する。



「ここから家まで遠いんじゃないのか?
 それに暗くなってきてるのに、女を一人で帰すわけにもいかねーだろ」



「でっ、でも」



チラッと花音が私を見る。


もしかして花音……私に遠慮してるの?



「いいじゃん、送ってもらいなよ花音」


「えっ」


「実際。ここから花音の家まで歩いていける距離じゃないでしょ。
 それに、なにかあったらどうするの」


「……ののか」


「お言葉に甘えて、唯に送ってもらいなよ」