裏切り姫と恋の病






花音に話しただけで、こんなにもホッとしてる自分がいるなんて。



親友が私の恋を"叶ってほしい"って言ってくれた。


それだけで、脱力しちゃうほどホッとしてる。



「ところで……希乃香の好きな人って。
 あの唯さんって人?」


「うっ、うん」



花音がチラッと唯を見ると、その視線に気づいた唯がズカズカとこっちに近づいてくる。



「女の話って、長すぎだろ。」



悪態(あくたい)をつく唯。


ムッとなったけど、本当のことだから何も言い返せない。



「でっ?倉庫には行くのか?」


唯が私の目を見ながら言う。


……花音が唯を好きになる心配はもうなくなった。



だって、私が唯のこと好きだって。花音には言ったもん。


親友の好きな人を好きになるわけがない……よね。