春輝くんの手のひらが、
私の髪をなぞるように
優しくナデナデを始めた。
恥ずかしすぎて
力が入っちゃう。
つま先から頭の先まで
ガチンガチンに固まっちゃう。
そんな私の緊張を解きほぐすように。
春風のような優しい春輝くん声が
耳に届いた。
「みゅうみゅうの髪
ふんわりでサラサラだよね。
本当に、ウサギさんみたい」
「そ……そんな。
私なんて
ウサギみたいにかわいくないよ」
「気づいてないの?
みゅうみゅうは
ヘビに丸呑みされないか心配になるくらい
とってもかわいいのに」
ヘビ? 丸呑み?
「ヘビがニョロニョロ来たら、
みゅうみゅうは
全力で逃げるんだよぉ」
「どこに……
逃げれば……いいの?」
「う~ん。
ものすっごく大きい
モンブランケーキの中とかかな?」
なぜ? モンブラン?



