「なるほど。
燿一郎って人、確かにお父さんと長年バンドで活躍してた人よ。

まさかそんなことになってたとはねぇ。

ほら、あなた、きいてるの??」

「...なに?」

「また寝てたのね。
そんなに寝てるとハムにされちゃうわよ。」

なんなんだろう、その言い方...。

「まあいいわ。
この人には後で私から話しておくから。
説得ぐらいこの人にならできるでしょ。
断るような人じゃないしね。」

「ありがとう。
よろしく。」

「いえ。
このくらいは親の義務よ。
私たちは問題なくやり直せたし。
あなたたちもできるだけ早く落ちついて欲しいもの。」

それはありがたいけど。