“この部屋に盗聴器が仕込まれてる。
無駄なことは喋ったらあかん。そうすれば、9人の元へ行けるで”

びっくりして男の顔を見上げる。
男の人は、念押しするような顔をしてライターを取りだし、その紙に火をつけ灰皿へと戻す。
カモフラージュのためなのか、タバコにも1本火をつけ、吸わずに灰皿へ置く。

この人が何を考えているのかは分からないが、完全なる松井の手下という訳でも無さそうだ。