『俺さ。そういう間接的なのって信用しないタチなんだ』
「え?」
『だってそうだろ? もし奈々に預けて、奈々が何処かで失くしたらどうするの?』
「……じゃあ。あたしから郵送するから、住所教えてよ?」
『はぁ? 今そういうの嫌だって言ったじゃん。それに住所は教えたくない』
ーー教えたくないって。調べれば直ぐに分かるんだけど……
彼の言葉はまるで屁理屈だ。
あたしは嘆息しつつも、投げやりに訊ねた。
「じゃあどうすれば良いのよ??」
『直接会って返して貰いたいんだけど?』
「……え」
『俺はもう一度幸子に会いたい。駄目か?』
ーー嘘でしょう? 何で?
あたしは昨夜の彼を想い、また胸を押さえた。次第に動悸が早まる。
檜との事は、たった一度の過ちだったと。どうにかこうにか自分を誤魔化しているのに。
ーーどうしてそんな事……
「……やめてよ。もう二度と会わないって、あたし言ったわ」
『俺はそんなの納得してない』
「あ、あたし。結婚するんだよ? それにもう彼と一緒に暮らしてるの」
『……だから?』
「だから。もう彼以外の男の人には会えないし、こうして連絡も取れない」
「え?」
『だってそうだろ? もし奈々に預けて、奈々が何処かで失くしたらどうするの?』
「……じゃあ。あたしから郵送するから、住所教えてよ?」
『はぁ? 今そういうの嫌だって言ったじゃん。それに住所は教えたくない』
ーー教えたくないって。調べれば直ぐに分かるんだけど……
彼の言葉はまるで屁理屈だ。
あたしは嘆息しつつも、投げやりに訊ねた。
「じゃあどうすれば良いのよ??」
『直接会って返して貰いたいんだけど?』
「……え」
『俺はもう一度幸子に会いたい。駄目か?』
ーー嘘でしょう? 何で?
あたしは昨夜の彼を想い、また胸を押さえた。次第に動悸が早まる。
檜との事は、たった一度の過ちだったと。どうにかこうにか自分を誤魔化しているのに。
ーーどうしてそんな事……
「……やめてよ。もう二度と会わないって、あたし言ったわ」
『俺はそんなの納得してない』
「あ、あたし。結婚するんだよ? それにもう彼と一緒に暮らしてるの」
『……だから?』
「だから。もう彼以外の男の人には会えないし、こうして連絡も取れない」



