ボーダーライン。Neo【上】

 両手で丸い丘を揉みしだき、しつこく幸子を攻め立てる。

 猛然と情欲を突き上げ、指先でまた花芽を苛め抜いた。

「……も、おかしく、なっちゃ……っうンっ、んぁぁあっ!」

 柔らかな耳たぶを口で()み、僕は囁いた。

「なっちゃえよ、いっその事……お前の全部を俺だけにしてやるから……っ」

 激しく腰を打ち付け、幸子はベッドに崩れ落ちた。口から(よだれ)を垂らし、快楽に目がとろりとしている。

 肉壁がキュッと僕を締め付けた。

 三度目の絶頂に、幸子は意識を失くしてしまう。

 人形の彼女で僕も果て、荒い呼吸を繰り返した。

「……幸子?」

 優しく揺り起こすと、やがて意識を取り戻し、火照った顔で僕を見つめた。

 全身に(たま)のような汗が浮かんでいる。外は寒いからと暖房を効かせすぎたせいもあるだろう。

 幸子は病人のようにくたりとし、暫くの間動けずに丸まっていた。

 僕はベッドから退き、再度汚れた避妊具をゴミ箱に捨てる。

 サッと下着を穿()き、幸子を後ろから抱き締めた。