ボーダーライン。Neo【上】

 ビクビクと全身を震わせ、上半身を仰け反らせる。

 彼女と共に快楽の渦へ飲み込まれ、僕も快感に果てた。

 溺れれば良いと思った。

 幸子の体へこの快楽を刻みつけ、彼女も僕無しではいられない、言わば麻薬のような存在になりたいと思っていた。

 暫く、幸子の上に重なりながら荒い呼吸を繰り返す。

 快感の余韻が残っているのか、幸子はそれを引き抜いた拍子に、また声を上げた。

 二回め、と胸中で呟き、白濁した液体で満ちた物をゴミ箱に捨てる。

 銀色の包みを破り、僕は新しいものと取り替えた。

 やはり幸子は最高だなと思ってしまう。イく時のあの表情(かお)が僕を存分に満足させる。

 ベッドの上で丸まった彼女は、やがてノロノロと動き始めた。行為が終わったと思い、下着を探しているのだろう。

 僕はその滑らかな背中に覆い被さり、チュッと口付けた。

 え、と幸子が声をもらす。

 そのまま四つん這いにさせ、再び後ろから貫くと、彼女はビクンと痙攣した。

「……んあぁっ、や……っ、ひのきぃっ」