「コウちゃんは。変わったね?」
手に持ったグラスをコトンと置き、あたしは首を傾げる。
「昔より、オッサンぽくなった」
「ハイハイ、どうせ俺は老けましたよ~」
「ふふっ。嘘。相変わらずカッコいいね? モテるでしょー?」
勿論、こんなの社交辞令だ。この人より数倍カッコいい人を、あたしは知っている。
「いや、全然? 高校ン時に比べたらノミ以下だ」
「アハハっ! その言い方っ!」
それでも彼の口調が昔と変わらず陽気なのを懐かしみ、あたしは破顔した。
「そいやサチは高校教師、やってんだって?」
「え? うん、そうだよ。教科は英語で今二年の担任してるの」
言いながら得意気にピースサインを向ける。
「いいよなぁ~、毎日女子高生が拝めるなんて」
「ちょっとコウちゃん!? うちは共学なんだけど??」
何で女子高生限定、とぶつくさこぼすと、コウちゃんはアハハ、と笑った。
「冗談だって! ってかさ、やっぱ告白とかされたりすんの?」
瞬間。秋月くんの顔を思い出し、ドキンとなる。平静を装い、あたしはおどけて言った。
「コウちゃんが京子先生、からかってたみたいに?」
「ハハっ、アレは俺だけじゃねーって。みんなやってたし」
ふぅん? と笑い、再びお酒のグラスに口をつける。
手に持ったグラスをコトンと置き、あたしは首を傾げる。
「昔より、オッサンぽくなった」
「ハイハイ、どうせ俺は老けましたよ~」
「ふふっ。嘘。相変わらずカッコいいね? モテるでしょー?」
勿論、こんなの社交辞令だ。この人より数倍カッコいい人を、あたしは知っている。
「いや、全然? 高校ン時に比べたらノミ以下だ」
「アハハっ! その言い方っ!」
それでも彼の口調が昔と変わらず陽気なのを懐かしみ、あたしは破顔した。
「そいやサチは高校教師、やってんだって?」
「え? うん、そうだよ。教科は英語で今二年の担任してるの」
言いながら得意気にピースサインを向ける。
「いいよなぁ~、毎日女子高生が拝めるなんて」
「ちょっとコウちゃん!? うちは共学なんだけど??」
何で女子高生限定、とぶつくさこぼすと、コウちゃんはアハハ、と笑った。
「冗談だって! ってかさ、やっぱ告白とかされたりすんの?」
瞬間。秋月くんの顔を思い出し、ドキンとなる。平静を装い、あたしはおどけて言った。
「コウちゃんが京子先生、からかってたみたいに?」
「ハハっ、アレは俺だけじゃねーって。みんなやってたし」
ふぅん? と笑い、再びお酒のグラスに口をつける。



